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【パチンコ・パチスロ】世にも恐ろしい「アレ」が出没したホール

【パチンコ・パチスロ】世にも恐ろしい「アレ」が出没したホール

 

過去の「隣に座ったヘンな客」はコチラ

 

チワッスあしのです!

ホールで目撃した奇抜な隣人を紹介するこちらの企画、今回は「だったんそば茶」さんからのお便りを紹介しましょう。

アンチエイジグによさそうな名前ですね。

こんにちは、だったんそば茶さん!

*****

もう随分前でしょうか。CR機時代だったかと存じますが、いつもどおり行きつけのパチンコホールへ行き、遊技してるお客さん達を横目に台を選んで着席しました。

数千円投資したとこだったかな…左隣の台がざわつき始め、チラりと見ていたところリーチがかかり、そしてハズれました。

…こう書けば大したことはない話というか、オチもないように感じるかと思いますが、その台は無人だったんですよ。

そう、誰も座ってないのに予告演出が発生し、リーチになったんです。

デモ画面で演出を紹介する台も当時あったかと思いますが、そうではなく普通に演出が発生し、リーチがかかって、ハズれたんですよね。

思わず「ウワッ、怖!見えない誰かが隣に座ってるの?」となり、とても怖くなって、その日はそそくさと帰りました。

アレは本当に何だったのだろう? と、本当に隣に座った見えないナニカが居たのかもしれないな…なんて思う時があるんです。

ちょっとタイトルとは毛色の異なる話となってしまいましたが、あしのさんはどう思いますか?

*****

なるほど、これはふたつのケースが考えられ、まずひとつ目が「ギッチギチに締まった激渋のヘソに挟まった玉が、誰も居ない時にヌルりと落ちた」というもので、そしてもうひとつが「霊の仕業」でしょう。

たぶん前者が正解なんですけども、心霊現象ということにしといた方が面白そうなんで、今回はそっちでファイナルアンサー。

イエス、怪奇現象です。

…実はホールにまつわる「怪談」というのは日本中に転がっておりまして、筆者も行きつけの店で仲良くなった人に何度か聞いたことがあります。

だいたいヌシみたいなババアが「この店って【出る】んだって」とかいいながら、手のひらを胸の前あたりに持ち上げてダラリと垂らすジェスチャーとともに何か教えてくれる感じなんですけども、似たような事が複数回あったんで、まあだいたいどのホールにもそういう事をいう常連はいるという事なのでしょう。

でもね、そういう人はパチ屋じゃなくても、居酒屋であるとか、カラオケ屋であるとか、家電量販店であるとか、とにかく自分が利用するあらゆるお店で出る出るといいまくっておるんだと思うのです

もちろん、霊感体質の人ってほんとにどこでも幽霊を見るそうですし、別に嘘ついてるわけでもないと思うんですけどもね。

ただまあ筆者、実は幽霊というものを全く信じておらず。

いたらロマンティックだなとは思うんですけども、怖いか怖くないかでいうと全然怖くない。

でも一方で人間の「ワケのわからん行動」とか「意味不明の思考回路」みたいなのには恐怖を感じる方で、例えばホールではこういう経験をしたことがあります。

幽霊よりもそっちが怖ぇ

もう閉業しちゃった都内のホールの話です。

そこは一応繁華街にあるとはいえ、近所に有名なデカいホールが営業していることもあって、いつ覗いても閑古鳥が鳴いているようなお店でした。

なにげに筆者は混雑する人気店よりもそういうガラガラの店を好むタチゆえ、その店にも頻繁に通ってたんですが、ある日のこと、そこで『Pツインループ花満開』を打ってる時、どっか遠くから定期的に異音がするのが気になった事がありました。

「ペチン」「ペチン」みたいな、なんか破裂音っていうのかな、やや湿ったような、どっちかというとちょっと不快な音です。

何の音かさっぱり分からんながらも「もしかしたら店の人がなんか作業してんのかもな」くらいの感じであんまり気にしないようにしながら、しばらく普通にハンドルを握ってました。

そうしながらも、かなり遠くから、入り口のほうから、あるいは台を隔てた向こうのシマで、ランダムなタイミングでその「ペチン」「ペチン」は鳴っており、いよいようざったくなってきた頃、なんかの拍子に、筆者以外に誰も居ないシマの背後を、何やら小さな生き物が「トトトト…」と駆け抜けていくような気配を感じました。

おやっと思い、ハンドルを握りながら足音が抜けてった方を見る筆者。

すると、めちゃめちゃデカいネズミが一匹、こっちにケツを向けた状態でズンと座ってるのが、パチンコとパチンコに挟まれた通路の、向こうのほうに見えたのです。

まあ都会なんでね。飲食店も近いし、ネズミとかはもう仕方ない。

筆者そういうのには割と寛容なんで店自体に汚いとか不潔とかそういうのは一切思わず、むしろこれだけガラガラのホールだったらネズミもさぞ入りやすかったろうなぁとか思うのみ。

しかし病気とかうつされてもイヤですし、万が一噛まれでもしたらオオゴトだなと思い「今日はここまで」「もう帰ろう」と思ったんですね。

ただまあ、ICカード残高が中途半端に1,000円くらい残ってて、ちょっとこれだけは使って帰りたい。

必定、筆者はネズミがこっちに来ねぇか首をそっちに向けた状態で警戒しつつ、横目でチラチラとデジタルを確認する形でハンドルを握っておったわけです。

位置でいうと、筆者がいて、通路を挟んだ向こうのシマのほうにネズミがいる。

両者の距離は5メートルくらいですか。

動くなよ…こっちくんなよ…と念じながら打ってると、ネズミと筆者を分断するように伸びる通路の脇から、スーツ姿の男がスッと現れたのでした。

名札を付けてたので確実に店の人だと思うのですが、気配も足音を殺してるので筆者もだいぶ接近するまでその存在に気づかず、いきなり視界に入ってきて思わずビクッとなりました。

男は抜き足、差し足でゆっくり進んで向こう側のシマのネズミの方へと近づき、いよいよあと一歩まで接近したところで、おもむろに左手に持った白い何かを床に向かって振り下ろしたのです。

ペチンッッ!

状況が分からず混乱する筆者。

ハンドルを離し、立って様子を確認すると、どうやら男が持ってるのは「濡れタオル」であり、なんとそれでネズミをシバこうとしているのでした。

一瞬ギャグかと思ったのですが男はどうやら真剣らしく、中腰になってややガニ股でネズミを追い、また濡れタオルを振りかぶりました。

ペチンッッ!

当然そんなもん食らって死ぬような生き物ならばネズミなんかが野生で生きていけるわけないので、かの生き物は当たり前にササっと逃げ、男はまたそれを追いかけ、角を曲がって見えなくなった向こうでまたペチン、ペチン。

徐々に遠ざかるそのペチン音を聞きながら、筆者は脳内でさっきから聴こえてた音の正体に合点が行った一方、なぜ対ネズミ用のウエポンに濡れタオルをチョイスしたのか。

その思考回路がトレースできずに、ちょっとゾッとしました。

もしかしてヒマ過ぎて頭がおかしくなってたのかも知れませんけども、いったい何時間前から追いかけっこしてんのかなと、それは無性に気になったものです。

…なお、その店が閉業したのは、その数カ月後のことでした。

 
 

皆様の体験談を大募集!

隣に座ったヘンな客…アナタの体験談を教えてください!

ライター・あしの氏が当コラムにて紹介させて頂く…かもしれません。

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