【第43回】そもそも確率って何?
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
ウィキペディアで確率という言葉を調べると、
「偶然起こる現象に対する頻度のこと」
などと説明されている。
この説明を見てあなたはどう感じたか?
「そうか、なるほど!」と、すぐに腑に落ちた人がいたら、むしろ変である。
「言っていることは何となく分かるが、だから何なの?」と思うのが普通の感覚だと思う。
同じ「確率」という言葉でも、実際には日常会話で使うか、数学用語として使うかで意味が異なる。
そのため、たとえば国語学者のいう確率と、数学者の言う確率とは意味や前提が異なってくる。
ウィキペディアでも確率について他にも色々詳しく説明されているので、興味のある方は読んでみるのも悪くはないだろう。
しかし、少なくともパチンコで勝つためにはこのような小難しくて長ったらしい説明をつぶさに読み解く必要はない。
パチンコで勝つための確率というのは実に単純なものである。
あまりにも単純で機械的すぎるので、むしろ人間の感覚にはそぐわないとも言える。
ともかく、そのパチンコに勝つために必要な「確率」について以下に説明しよう。
よく例に挙げられるのがサイコロだが、原理的にはまさにそのサイコロと同じと考えて差し支えない。
ただし普通のサイコロではない。形には歪みがなく、重さには偏りがなく、床などに転がすと適度に飛び跳ねる材質でできており、どの目も均等に出る精巧なサイコロだ。
もちろん、サイコロの振り方も重要だ。
サイコロを振る人は目隠しをし、出目を故意に操作できないようにする。
そしてサイコロが適度に跳ねるようにお椀状の器の中などに投げ入れ、出目が確定するまで誰も触ったり刺激を加えたりしない。
簡単にいえば、八百長ができない徹底的に公正なサイコロということになる。
ここで誤解してはいけないのは、「どの目も均等に出る」という言葉の意味である。
1から6まで順番に出るわけでは当然ない。
60回振ればどの目も必ず10回ずつ出るという意味でもない。
どの目にも均等に出るチャンスがあるが、抽選はあくまでもランダムであるから規則性はない。
1から6まで順番に出るというのは明らかに「規則性」があるのでランダムな抽選とは呼べない。
また、60回のうちどの目も必ず10回ずつ出るというのも明らかに規則性がある。
なぜなら、60回より前にある目が10回出た場合、その目は60回までもう絶対出ないことを意味する。逆に、59回までに9回しか出ていない目があれば、60回目の出目はその目に確定してしまう。これも明らかな規則性だ。
公平で均等な抽選というのはこのような規則性は一切ない。だから、ある目が立て続けに出たり、逆にある目がしばらく出なかったりという偏りがあって当然であり、むしろ、無ければ変なのである。
実際のパチンコではサイコロのように出目が6つではなくもっと多くなるわけだが、原理的には全く同じと考えていい。
あくまでも例え話だから、全てパチンコに当てはまる訳ではないカモ…なんて余計なことを考える必要は一切ない。
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